「経営者になりなさい。」
写真業界で成功を収めていらっしゃる大手の社長さんたちにいつも言われます。
「君がカメラを置いて(スタッフたちに仕事を任せて)
経営者にならないかぎり
想いばかり先行してお金にならない仕事をしてしまうよ。」と
確かにその通りだとは思います。
わかってはいます。
わかってはいますが、僕は撮りたいんです。
その子の、その人の人生を。
この写真のご家族はもうかれこれ5年程お付き合いさせて頂いているご家族で
長男のEITA,長女のRUKAちゃんそして次女のENAちゃんの3人は
お店に来てくれる時は必ず
「おっちゃ〜〜ん」って言って駆け寄ってきてくれます。
5年前に初めて会った時、初めて撮影した時から少しづつ少しづつ
仲良くなっていきました。
あれから5年、この子達を毎年撮影させてもらっています。
その度にこの子達の成長を見れる事、
この子達の成長の証を撮らせてもらえるのが僕であることが、
本当に本当に嬉しく思っています。
そしていつかこの子達が大きくなった時に
この時の事を話したい。
ふざけすぎてママに怒られながら撮影してた3歳の時のこと
今日は自分が主役じゃないと知って泣きながらだだをこねた4歳のときのこと
ロケーション撮影に行った帰り、疲れた君を僕がおんぶして帰ったときのこと
この子達にとっても、そして僕にとっても今日のこの日の撮影は大事な大事な想い出です。
だから僕はカメラを置いて経営者になることは出来ません。
僕はずっとずっとカメラマンで有り続けます。
いつか君が大きくなるその日まで。
そして、ルーチェに撮影に来てくれる全てのお子様たちの
「おっちゃん」でありたいと思っています。